夜の住人
むかしむかし、あるところに、吸血鬼にあこがれる女の子がいました。
月の光を浴びて歩く夜の住人になりたくて、
昼間は眠り、夜は黒いマントをひるがえす自分を夢みていました。
やがて時は流れ、女の子は大人になりました。
日傘にアームカバーにサングラス・・・完全防備でないと昼間は外に出られません。
対策を怠り、ほんの数分でも日差しを浴びれば、その夜はカユカユ地獄。
そう、日光過敏症になってしまったのです。
夢は、想像とはまったくちがう形で“かなった”のでした。
やー、、ホント痒いの辛いす。