春の旅行と生成AI

先日、九州に旅行に行ってきたのですが、その旅行プランを、AIに考えてもらいました。
使ったAIは、xAIから出たGrok3です。

Grok3は、X社が出した生成AIで、X上での投稿が回答に反映されるため、最新の情報にも強い。という特徴があります。
旅行に行くのに、最新の情報は非常に重要だと思い、Grokを選択してみました。

まずは、ざっくりと、行きたい場所をいくつか伝え、簡単にスケジュールを組んでもらいます。
書き方は簡単で、
2泊3日の旅行のプランを作ってください。
・高千穂峡
・阿蘇山
・別府の温泉行きたい
・地獄めぐり行きたい
・博多ラーメン食べたい
・もつ鍋食べたい
・移動は車

ぐらいで聞くと、ざっくりとプランを組み立ててくれます。
回る順番や移動時間、宿泊場所、ラーメン屋、もつ鍋のお店も提案してくれましたが、いくつかの問題もありました。

問題点
・移動時間が間違えている
・お店は、おそらく人気の高い店を選択している
・観光地なども、人気を基に提案している
・提案された時間に、お店が空いていない、定休日である

最初から完ぺきではなく、かなり問題のあるプランを作りました。
ですが、ひとつづつ改善を求めていくと、元のプランを修正する形で、きっちりと改善案を出してくれます。
例えば、阿蘇山から別府までの移動時間が、1時間と出ていましたが、グーグルマップで確認すると、約2時間半でしたので、「グーグルマップを使って調べなおして」と伝えると、概ね正しい時間を算出してくれました。
途中、宿泊するホテルなどが決まり次第、情報を追加してくと、きっちりとプランに組み込んでくれました。
・時間に余裕がある場合に、道中のおすすめの場所を提案してもらう。
・宿泊するホテルから近い「もつ鍋屋」に変更する
など、対話をしながら柔軟にプランを調整してくれ、無理がある場合は「難しい」との回答や、「代替案」を提案してくれる。など、旅行会社のプランナーと相談しているような感じで、かつ、無茶な要求も遠慮なくできる、良いアシスタントとして活躍してくれました。

AIが自分専用のアシスタント、エージェントになるためには、まだまだ課題があることもわかりました。
そもそも、移動時間を間違えているようでは話になりません。
また、定休日のお店を案内したり、満員のホテルを提案する。など、はっきり言ってエージェントとしては失格です。
ですが、こういった点は、近いうちに改善されていくと思いますし、AIの進化はびっくりするほど早いので、半年後、1年後には改善しているかもしれません。

今は、雨後の筍のように、様々なAIサービスが乱立しており、それぞれが独自の特徴を持ちつつある、AI時代の創成期だと感じています。
GoogleであればGeminiがGoogleマップ、カレンダー、メール、YouTubeなどとの連携を持っていますし、Grokであれば先に記載した通り、Xとの連携があります。
一番有名なChatGPTは、これといった連携先は無く、claudeも同様、copilotはMSのサービスやGitHubとの連携に強みを持っていますが、個人のプライベート情報には弱い。
Appleは、先日Apple Intelligenceが本格的に利用できるようになったことで、iPhone、MACとの連携から個人の情報へのアクセスを確保、Metaは、FacebookやInstagramの情報を利用できる。
など、各社の競争から目が離せない状況が続いています。

今後は、コンシューマー向けのサービスと、ビジネス利用のサービスに大別されていくとともに、ビジネス向けでは、各業務に特化したサービスも増加していくと思います。

AIは、入力された情報を学習データとして利用する。という特徴があるので、情報漏洩には注意しつつも、AIを積極的に利用していかないと、どんどん時代に取り残されていく。とも感じており、利用する楽しさと共に、危機感も持っています。

書き出すと止まらないので、このあたりで終わりにしますが、この文章はすべて「人」が書いています。
旅行の感想は…AIのおかげで、非常に充実した旅が出来ました。
桜が満開の中のドライブが、めちゃくちゃ気持ちよかったです。

それでは、皆さんも楽しいAIライフを送ってください。

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