自分の中に毒を持て

これがカエルやキノコだったら触るな危険!であろう毒々しい色彩の表紙。
太陽の塔や「芸術は爆発だ!」という名言でお馴染み、芸術家・岡本太郎の著書の文庫版です。

表紙の赤がほとばしる血しぶきに思えてくるほど、エネルギッシュで熱い言葉たち。
黙読しているだけで、そばで岡本太郎が語りかけてくれているような臨場感。

「死に対面する以外の生はない」
「出る杭になれ」
「芸術はきれいであってはいけない、うまくあってはいけない、心地よくあってはいけない」
「己自身と闘え、自分自身を突きとばせばいいのだ。炎はその瞬間に燃え上がり、あとは無。――爆発するんだ」
「今、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ」

パラパラと読み返すだけで元気が出ます。

岡本太郎のように反骨精神をたぎらせながら破天荒に生きることは望まなくても、誰の心にもあるはずの情熱には正直でありたい。そう思わせてくれる一冊です。

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