書ける人だけが手にするもの
文章書いてますか?
メールやSNSが発達したこともあり、現代人は特に文章を書くことからは逃れられないといいます。
それはコミュニケーションとして「書く」スキルが必要とされる一方、
「書く」ことが苦手な人々にとっては
「面白いこと書けないしなあ」
「うまく内容をまとめられないよー!」
といった悩みが常に付いて回るという事でもあります。
そんなモヤモヤを抱えていた時に目についたのがこの本。
「書ける人だけが手にするもの」斉藤 孝 著
はい、書けないと自覚している人です。簡単に釣られました。
内容自体は平易な言葉づかいでまとめられており、
本を読むのがものすごく遅い私でも2時間くらいで読了。
読み終えてから思うに、これは必ずしも「書き方のポイントがわかる!」「これで文章がすごく上手くなった!」という類の本ではないかもしれません。
しかし
「目的地」は最初に決めなくていい
好きな人へ「手紙」を書くように書く
ひとりで「ノリツッコミ」していく
といった見出しが並び、終始わかりやすく軽快なノリで進行するので、読み進めていくうちに「もっと気軽に、自分のために文章を書くことから始めていいんだ!」と背中を押してくれる本、という印象を受けました。
世に文章読本は数あれど、この本は定番の文学作品だけでなく「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「スラムダンク」といった人気漫画も例にとって説明しているので、中学生くらいから楽しめると思います。
表紙が少年のイラストなのでそもそも10代向けなのかもしれないですが、自己表現としての作文から遠のいてしまった大人にもおすすめです。